わたしの工場 ベトナム女工哀史
映画の感想です。
ベトナムのハノイ郊外の工場で働く女性たちの日常を記録したドキュメンタリー映画です。
10代20代の女性が、家電製品等を作る工場で働いているのですが、班長に許可をもらえなければ有給を使えず欠勤扱いになり評価に響いたり、作業効率を計る機械があってそれを基に評価が決められたり…と息苦しい労働環境のようです。
仕事を求めている人は多いようで、契約更新をしてもらえる人はそこまで多くなく、女性たちは使い捨てられていきます。
映画に映っていた工場って、キャノンやデンソーの日本企業の工場なんですよね。
外国人技能実習制度でも劣悪な環境のもと低賃金で働かされる人々の話はよく聞きますよね。国内でも搾取、海を渡っても搾取。そりゃ、人件費を抑えるための戦略をとれば搾取という選択をするしかないのかもしれないですが、私たちは何をめざしているんだろう、と暗い気持ちになります。
どうしても資本主義は失敗しているのではないか、新自由主義は絶対おかしいという気がする。
そんなことを考えた映画でした。
あと、ベトナム語の響きは美しいです。
時間ができたらベトナムの歴史について学びたいです。
あまりちゃんとした感想になっていませんが、以上です^^
韓国の若者(読書感想)
韓国の若者という本を読みました。
いやぁ、しんどいですね。
内容的には就職難、今回の人生はもうオワッタ。という苦しい韓国の若者の現実を解説している、みたいな内容です。
第2章の「非恋愛、非SEX、非婚、非出産を掲げる若者たち」の中の「自らを「被差別者」と感じている20代男性たち」という箇所と第3章の「新興宗教に集まる韓国の若者たち」が面白かったです。
日本も賃金は上がらないし、非正規雇用は増加しているし、税金は上がる一方。
そして子育ての支援政策が充実しているわけでも、拡充されてきているわけでもない、この先に不安しかない社会であることは一緒だと思います。
どうすれば我々は幸せな人生を送ることができるんでしょうね。そして、次の世代にどんな社会をパスしたいのか。そのためには何をすればいいのか、どうするべきなのか。答えの出ないことばかりです。
中身としては若者をとりまくイシューを幅広く扱った本です。ただ幅広い分、少し薄い印象もあります。
私はフェミニズムにすごく興味があるので、若い男性に広がる女性嫌悪についてもっと知りたいですね。なぜ女性嫌悪するのか。女性嫌悪する人と闘うためにはどうすればよいのか。
韓国の若者を取り巻く状況を知りたい方にはピッタリな本だと思います。
最近読んだ本の紹介でした^^
日本型ヘイトスピーチとは何か(読書感想)
「日本型ヘイトスピーチとは何か」を読んだ感想です。
すごい熱量で書かれた本です。
在日コリアンである著者の「いつか我々は殺されてしまうかもしれない」というジリジリとした危機感が、読んでいる我々の心を刺激します。
大袈裟な、殺されるわけない、考えすぎだよ。私たち傍観者はそんな発言をしがちです。
レイシズム(人種差別)、性差別、パワハラ等、すべての人権侵害が起こる場において、第三者からこのような発言をしがちです。しかし人権侵害が起こる場において、黙認や傍観は加害であり、黙ったり被害者の口を閉ざすことができる自身のもつ権力について考えなければなりません。
「日本型ヘイトスピーチとは何か」では、関東大震災の際に実際に起こったジェノサイドを振り返ります。
そして現代もそのジェノサイドが起こりえる状況であることを説明していきます。
実際に2000年代に起こった事件を例に出し、問題点を挙げます。
なぜ日本のレイシズムはこれほどに根深く見えにくいのか。
著者は「反レイシズム規範がない」ことに大きく注目します。
私はここにすごく納得しました。そう、私たちは何が人種差別で何がそうでないのかがわからないのです。会社でパワハラがダメだと言われたときに何がパワハラにあたるのかを理解できないのと一緒です。何が性差別にあたるのかがわからない。
日本には人権規範がない。
だからヘイトスピーチのような人権侵害が起こっている際に、「これは人権侵害?声を上げていい?」と不安になるし、怖い。
でもマジョリティの傍観者たちが学んで「それはヘイトスピーチだ!やめろ!」という声を上げなければならない。マイノリティの方は生きるために声を上げ続けるでしょう。しかし、マイノリティの人だけが声を上げれば良いものではないし、むしろ声を上げるべきは私たち傍観できる立場にいる人間だと思う。変わるべきは我々マジョリティ側なのだから。
正直、「日本型ヘイトスピーチとは何か」は結構難しい本です。私にとっては難しかったです。
難しいと感じてしまうくらい私たちは人権について何も知らなさすぎる。そして、在日コリアンについての基礎知識もなさすぎる。
でも著者が持つ危機感に触れるだけでも一読の価値があります。
ジリジリとした危機感は私たち読書の心にも伝わり、自分ごととして差別を見ることができるようになる気がする。そのきっかけを与えてくれる本です。
みんな読んで...!
多分図書館に置いていると思うので。
実は私は読もうとして1回挫折しました、半年後にまた借りてやっと読めた。
でもおすすめなので、読んでほしいです。
この1年の変化
この1年の変化で一番大きかったのは、趣味の韓国語学習です。
新型コロナの影響でより多くの講座や講演へのアクセスができるようになりました。
例えば、講座はこんな感じ。
①ちぇっこり翻訳スクール
私の居住地は関東圏ではないので、コロナ以前なら絶対受けることができなかった講座です。翻訳家として活躍されている先生の授業を受けることができて、本当にうれしいし、楽しいです。
②ミリネ韓国語教室
もともと通信講座をされていたんですかね?2020年のゴールデンウィークに集中講座を受けました。
今度余裕ができたら、ハン検1・2級対策を受けたいです。
③aah! academy 韓国民主主義の歴史
aah! academy オンライン講座001 | 韓国留学の aah! education
9月にあった集中講座です。韓国語で韓国近代史を学ぶ。しかも先生が本当に熱い!最高でした。また受けたいです。
④慶熙大学語学堂(週末課程)
オンライン留学 | 韓国留学の aah! education
今受けている語学堂の講座です。授業の質が本当に高くておすすめです。
単発のイベントならば、
①ちぇっこりイベント
通訳の世界をのぞき込んだり、ハン検1級に合格したとんそく子さんにお話しを聞いたり、いろいろなイベントが開催されています。
出版記念イベントなどもあり、楽しみなイベントが多いです~!
②三進トラベラーズ
韓国専門旅行会社 三進トラベルサービス – 韓国旅行・ツアーなら専門の三進トラベルサービス
イベント目白押し。八田靖史先生の講座受けてみたいなーと思いつつ、まだ受けれてません。
ジェイエス・三進オンライン講座で北朝鮮についての講座は全部申し込もうと思っています。
他にも出版社のHANAさんや、ミレ韓国語学院さん、コリ文さんなども素敵な講座やイベントを開催されてますよね。
他にこの1年で変化したことは、うーん。
友達とほとんど会わなくなりました。
去年遊びに行ったのは1回くらいだと思う。(自分でも驚きだわ)
職場の人とごはん行ったのも3回だけ。
仕事がつらくて週末は寝込んでいる日々も多かったので、仕方ないかなとは思うけど、もうちょっと社交的に生きたほうがよいのかもしれん、とも思いますね。
2021年はヨガなどで体を柔らかくし、労りたいです。
そして、韓国語躍進の年にしたい。もっと上手になりたい。
翻訳にも挑戦したい。
もう2月だけど、素敵な年にしたいです。
オリンピック 森喜朗元会長の女性蔑視発言
東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の会長だった森喜朗の女性蔑視発言、しんどかったですね。
明確な女性蔑視発言にもかかわらず、辞任までに時間がかかること、かかること。
なにがしんどいかといえば、あー、会長などの偉い人ってそういう発言しますよね、さもありなん。と思って慣れっこになっている自分自身がしんどいです。
しかし、声をあげて抗議してくれる方々がいて、それが世論となり辞任に至りました。他国で報道されたことも大きく影響したかもしれません。
私も抗議の署名をしました。
この先、会議で発言するときに「女性が多い会議は時間がかかる」の言葉を思い出して、発言する前に躊躇するんだろうなーと思って暗い気持ちになります。
こんな時に自身が仕事をしている会社の社長が真っ先に「いや、あの発言はおかしいだろう」と声をあげてくれたら…。そんな会社で働けたら。そんな社長が当たり前の社会で生きれたら…。
生活の中で少しずつ受けるダメージって溜まっていきますよね。
「女性目線で」「女性の意見を聞きましょう」
うんざりする。(少数だからこそ、意見を聞かれて集団の代表のように扱われるのはすごくしんどい)
その一方で、
「まぁ、おばちゃんの意見やから」「育ったと思ったら、育児でバイバイや」みたいな女性蔑視発言も耳にして、ダメージを受けたりする。
働いていると、そりゃ男性が育児休暇取れるわけないよな、誰か代わりに業務できるような余裕のある人員配置していないし、キツキツに切り詰めて仕事しているものね。って思います。
そういう人員配置の仕方自体を変えないとダメなのでは?と思うし、人件費を切り詰めた社会の先にどんな社会が待っているのだろうか、と真っ暗な気持ちなります。
しんどいっすねー。
しんどいので、フェミニズムをもっとしっかり学んで、闘っていける力と知恵をつけなければならないと思う日々です。はい。
Mi band5買っちゃった
XiaomiのMi Band5を買っちゃいました~~~!!!
(写真で液晶がぷっくりしているのですが、ただ写真写りが悪いだけです笑 実際には平らで良い感じです)
Mi Band 5とは?
運動等を記録できるスマートウォッチです!
iphoneのアプリ「Mi Fit」を使って「いつ、どれくらい、どんな運動をしたか」を記録できます。
そして!心拍数でストレスを計測したり、睡眠の質を測ることもできます!
充電も一週間くらいは余裕で持ちそうです。5日くらい持ちます!
心拍数モニタリングをONにしなければ二週間くらい持つみたいですが。
嬉しいのは、生理周期を記録できること!
私、生理と10年以上付き合っているんですが、未だに周期がわかりません。
これを機会に周期を知っていけたらいいなーと思っています。
そして、アラームが設定できるのですが、手首で時計がバイブレーションすることで目覚めるのって良いです。
目覚ましの音がすごくストレスだったのですが、振動で起きるってストレスが少ない!
アマゾンで4,490円で買えます。
2021年の目標は体をいたわること、筋肉をつけることなので、Mi Bandのお世話になりそうです。
すごく満足しているのですが、勉強時間の記録もできたらもっとよかったな。
でも五千円以下でこのクオリティはすごく良い~~~!
おすすめです!
よい買い物しました^^
追記
充電ですが、心拍数モニタリングをONにすると1週間もたないです。5日くらいかな?お風呂に入っている間に充電すればよいので特に大きな支障なないですが、ご参考までに。
挑戦できる翻訳コンクール2021年
2021年の挑戦できる翻訳コンクール(韓→日)についてまとめます!
私が知っているのは2つです。
ひとつめは
「日本語で読みたい韓国の本 翻訳コンクール」
第5回「日本語で読みたい韓国の本 翻訳コンクール」開催 | CUON | 韓国語圏の知を日本語圏でも
【主催】一般社団法人K-BOOK振興会、株式会社クオン
【後援】韓国文学翻訳院
【協力】ブックカフェCHEKCCORI
スケジュール
応募期間:2021年5月~2021年7月末日
ふたつめは
「한국문학벅역상 벅역신인상 공모2021」
スケジュール
応募期間:2021年4月30日~2021年6月25日
・・・応募期間、まるかぶりですね。
まだ翻訳コンクールに応募したことはないんですが、応募したらすごく力が伸びるだろうと思います。
挑戦される方は一緒にぜひ~!